やさしい幽霊さん
たったひとつ、
あなたとふたり並ぶ時
この世に立っていられるの
あなたの指がふちをなぞる時
この身の汚穢をゆるせるの
ゆがんだ体が しずかな声が
怒りが 嘆きが 怨嗟が
きらきらと輝いて、残さず集めておきたくて
ひしゃげてよごれたあなたのすべてが
どんなにもよろこばしく、こんなにもかなしい
“鎮魂なんてさせない”と
互いにことばを手向けている
無上のよろこびと、無上のかなしみを
唯一無二のひと
好きよ、
たったひとつ、
あなたとふたり並ぶ時
この世に立っていられるの
あなたの指がふちをなぞる時
この身の汚穢をゆるせるの
ゆがんだ体が しずかな声が
怒りが 嘆きが 怨嗟が
きらきらと輝いて、残さず集めておきたくて
ひしゃげてよごれたあなたのすべてが
どんなにもよろこばしく、こんなにもかなしい
“鎮魂なんてさせない”と
互いにことばを手向けている
無上のよろこびと、無上のかなしみを
唯一無二のひと
好きよ、